「だ、大丈夫です…。ありがとうございます」
「そうか」
なら良かった、とは口に出さなかったが、彼の目は安堵したように細められた。
「あの…蛇さんどうしましょう…」
「ああ……死んでるな」
そっと足を退けてポチの死を確認するフェオドール。
「君が気にすることはない。俺が片付けておくから」
言ってから彼は小鳥の周りに視線をやった。
「……白魔はどうした?」
「白魔さんは今、ランランさんと食糧庫に…」
「……そうか」
無表情で何かを考えてから、フェオドールは小鳥を真っ直ぐ見つめておもむろに尋ねた。
「マドモアゼル、七本の意味…わかったか?」
「え…?」
一瞬、何のことだかピンと来ずに首を傾げた小鳥。
けれど、すぐにプレゼントされた薔薇を思い出した。
(七本の意味は…密かな愛、だっけ?)
図書室の本で読んだ文字が記憶の引き出しから飛び出してくる。
小鳥は黙ったまま頬を赤く染めた。



