EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【白魔編】


そう言って白魔が静理を睨んだ後、一瞬居間がしんとなった。

「は?結婚?」

パチパチと目を瞬かせるカロン。

「な、に……え?嘘でしょ?結婚?昨日の今日で?」

ルカも驚愕して目を丸くする。

「ハハッ、嘘じゃないさ。改めて君達に紹介してあげようか?」

白魔は隣に座っていた小鳥の肩をグイと抱き寄せた。

「小鳥・クラヴィエ。僕の妻さ。誘惑した奴は見つけ次第潰していくから覚悟するようにね愚弟達」

「は、白魔さん…!」

恥ずかしいのでやめて欲しい。

小鳥が顔を真っ赤にさせているとオーレリアンの舌打ちが聞こえた。

「白魔が結婚とか、天変地異の前触れじゃない?明日は地下世界が爆発して滅びるかもな」

「オーレリアン…言い過ぎだ」

フェオドールが溜息まじりに弟を制す。

これ以上、口喧嘩を激しくさせても仕方ない。