それから少しして月那から小鳥へ連絡が来た時、たまたま固定電話に出たのはフェオドールだった。
『もしもし。クラヴィエさんのお宅ですか?月那です。小鳥ちゃんはいらっしゃるでしょうか?』
「………誰?」
完全に月那の存在を忘れているフェオドールは受話器を耳に当てたまま首を傾げる。
「あ!フェオさん、月那ちゃんですか!?」
「そうらしいが……」
「すみません、替わります!」
気づいた小鳥が慌てて交替。
訳がわからないフェオドールは通話が終わるまで隣に立って小鳥の声を聞いていた。
「もしもし小鳥です!月那ちゃん?いきなりごめんね!それで……え?もう聞いた?野薔薇さんから?あ…ありがとう!いつが大丈夫?え、明日?うん、わかった!じゃあ明日ね。待ってる!本当にありがとう!」



