ピタリ――。
白魔の手が止まった。
必死に頼む小鳥の目を覗き込み、しばし沈黙。
(わかって…くれた…?)
動きがない彼を見上げていると、突然のしかかられ甘えるようにギュッと抱き着かれてしまった。
「嫌いだ…。僕のこと、生殺しにする小鳥なんか……」
「えっ!?」
弱々しい声に小鳥がビクリと反応した瞬間――。
チュッ。
不意打ちのリップ音。
白魔からのキスが唇に降ってきた。
「嘘。愛してる」
潤んだアメジストに見つめられ、小鳥の頬が熱くなる。
「ハァ……いいよ。待ってあげる。覚悟が決まったら言って」
身体を起こして白魔は小鳥の上から退いた。
(よ、良かった…)
しかし、安堵したのも束の間。
白魔はニヤリと笑んで囁く。
「けど、わかってるよね?この僕を焦らして待たせるんだ。慣れてなくても最初から飛ばしていくからね。嗚呼、楽しみだな」
何を飛ばすのか、恐ろしくて聞けない小鳥だった。



