最後に私は部室に行った。
足取りは何故か重く深呼吸をしてドアを開ける。

当たり前だが誰も居ない。
中に入った途端、先輩方との思い出が次々と浮かび上がる。先輩方の描いた絵を見て楽しく喋り馬鹿な事をしてたまに顧問に怒られたりしたが幸せな時間だった。その空気が、空間が私は好きで、少しでも長く居たくてホームルームが終わると直ぐに部室へ向かってた。

基本的に早く部室に着き部員の皆が来るのを待つのが私の習慣と言ってもいいかも知れない。同級生と喋って少しすると先輩方の話し声が階段を登ってくる足音と共に聞こえる。それだけでテンションが上がり先輩方が入って来て私の幸せの時間が始まる。