EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【静理編】


こうなることがわかっていたのか、静理は冷静だった。

ナイフが自分に狙いを定めるより早く攻撃に出る。

静理は素手で素早く男の急所を突き、怯んだ瞬間に殴りつけ、地面に倒れた後に蹴り飛ばした。

鮮やか過ぎる手並みに小鳥は呆気。


(静理さん、子供の頃からすごくケンカ強かったんだ……!)


悠長に感心してる場合ではない。

別の男が拳銃を構えて静理を撃った。

一発目をギリギリで避ける。

そして直様二発目を撃たれた時、静理は突然小鳥の腕を掴み、引き寄せた。


(えっ?)


バンッ!!

銃声と共に小鳥の体に衝撃が走る。


(な、に……?)


胸が熱い。痛い。

小鳥の体はガクリと崩れた。


(し、ずり……さん……?)


何かの間違いだと思いたいが、現実だった。

静理が、小鳥を盾にした。

小鳥の胸には銃弾が撃ち込まれ、血が溢れ出す。

倒れた小鳥が目を見開いたままショックで動けずにいる間、静理は拳銃を握っていた男から武器を奪い叩きのめしていた。

小鳥の陰に隠れて相手の隙きをつく。

静理の作戦は上手くいったのだ。