「おい、俺もやる」
椅子に座ってテーブルを囲んでいる男達に声を掛ける静理。
提灯に照らされた路上で堂々と行われていたのはサイコロ賭博だ。
男達は静理の声に顔を上げた。
「んー?ガキは帰んな」
「は?ガキだからって帰る理由にはならねぇだろ」
「わかんねーガキだなぁ。大人の言うこときけねーのか?あぁ?ガキは飴でもしゃぶってろってんだ」
「そうだぜぇ。さっさと帰ってクソして寝な」
「そっちの嬢ちゃんは?ん?あんたなら大歓迎だぜ?」
静理の後ろで会話を聞いていた小鳥はドキリとした。
大歓迎でも絶対参加したくない。
小鳥が「結構です」と答えようとした、その時。
静理が先に口を開いた。
「そこのゴミクズ、テメェら俺に指図できるほど強いのかよ」
傲慢な声が静かに響く。
「んだとコラ!!ナメてんじゃねーぞ!!」
男達がキレるのは当然だった。
静理の近くにいた一人が席を立ち、隠し持っていたナイフを懐から取り出す。



