EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【フェオドール編】


「えっと……」

私が選んだからですと正直に答えるべきか迷っていると、フェオドールが不安げな顔をした。

「答えづらい質問でしたか…?すみません…きっと母様あたりが勝手に決めたんですね。俺…人見知りだから」

「人見知り…なんですか?」

あまりそうは見えなくて小鳥は目を見張る。

「はい…。初めて会った人とは、上手にしゃべれなくて…」

フェオドールは苦笑して続けた。

「誰とでもすぐ仲良くなれるルカが…うらやましいんです」

確かにルカは人懐っこい性格だから初対面の相手でも物怖じしないだろう。

それと比べて他人に気を遣う性格のフェオドールはいきなり馴れ馴れしく話すことが苦手なようだ。

また一つ、自分の知らないフェオドールを見ることができて小鳥が嬉しく感じていると…。


「でも……なぜかな。君とは初めて会った気がしないような…ドキドキするのに…隣にいて、とても居心地がいい」


そっと、手を握られる。

美少年の甘いマスクが至近距離まで迫って来ている事態に小鳥の心臓は慌てた。