「おいフェオ、小動物のことまで忘れたのか?」
「小動物…?彼女は女の子だカロン。しかも可愛らしい」
「いや待て、最後の可愛らしいは関係ないだろ。ガキの頃から天然タラシかあんたは」
カロンの言葉を無視し、フェオドールは自然な動作で小鳥の手を取った。
「マドモアゼル、名前を聞いてもいいですか?」
小さいけれど完璧な紳士を心掛ける彼に小鳥はドキドキするやら緊張するやら。
「小鳥です」
真っ直ぐ見つめて照れながら答えた時、白魔が小鳥を抱きしめた。
「この子は僕の花嫁さんなんだよ。馴れ馴れしくしないでくれないかな」
「花嫁…!?すみません、マダム…」
驚愕の表情をしてから、悲しげにそっと手を離す。
そんなフェオドールに小鳥は慌てた。
「ち、違います!私まだ結婚してません!」
「そうだよ兄様。しかもこいつは兄様のフィアンセなんだから」



