「え?あんた何言っちゃってんの?薬のせいで頭までイカレた?」
目をパチクリさせるカロン。
彼はフェオドールの眼前にしゃがみ込むと観察するようにジーッと見つめた。
「兄様!何かあったのは兄様だよ!白魔に薬を飲まされて小さくなったんだ。覚えてないの?」
僅かに沈黙してから「覚えていない」と呟くフェオドール。
「へー。身体が戻るだけじゃなくて記憶まで吹っ飛ぶんだ…。安かった割にはなかなかやるね。この薬」
「白魔!感心してないで早く兄様を戻してよ!」
「なんでさ。こんな楽しいシチュエーションなのに」
「ふざけるな!!」
末っ子の怒号が飛ぶ中、小鳥は恐る恐るフェオドールに話し掛けてみた。
「フェオさん…とりあえず服をどうにかしましょう?そのままじゃ動きづらいですよね」
「あ……うん。えっと……優しいマドモアゼル…あなたは、どなたですか?」
無垢な青い瞳が小鳥を見上げる。



