EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【フェオドール編】


「もうやめてやれよ!」

さすがに可哀相になってルカが声を上げる。

呆気に取られていたオーレリアンも我に返って白魔に蹴りを入れた。

「お、お前っ!兄様に何するんだ!離れろ!」

ゲシゲシ蹴られてからようやく白魔が唇を離す。

彼は不快感を露わに手で自分の口を覆った。

「うえ……気持ち悪っ」

「自分でしといて何だよそれ」

最もなことを言うカロンの隣では背中を丸めたフェオドールがゲホゲホむせている。

「ケホッ……男とキスしたのは……初めてだ」

「僕だって初めてさ。最悪」

青い顔をしつつ睨み合う二人。

小鳥がフェオドールの背中を摩ってあげていると、復活したのか彼は背筋を伸ばした。

「何を……飲ませた?」

「ふふ、これだよ」

白魔が小さなビンを見せつける。

どうやらフェオドールに口移しで液体を飲ませたようだ。

「まさか…さっき買ってた怪しい薬!?」

勘の鋭いオーレリアンに白魔は笑って肯定した。