振り返って白魔と向き合う三人。
警戒しつつゴクリと唾を飲み込んだフェオドールが口を開きかけた時、白魔に文句を言われていた二人組も登場した。
「ふう、やっと追いついたー!見失うとこだったし」
「あ、ボス発見」
背の高いカロンが白魔の存在に気づき近寄って来る。
すると…。
「カロン、ルカ。フェオドールを押さえてて」
日常会話の如くサラリと命令した白魔。
もちろんボスの命令は絶対なので弟二人は素直に従う。
「フェオごめん!」
「逃げんなよ?」
左腕をルカ、右腕をカロンに掴まれた。
「お前達っ…!」
「ごめんなー、フェオ。けど正直、あんたが小動物独り占めとか腹立つわけよ」
「カロンッ…」
フェオドールが顔をしかめたその時。
コツ、コツ、コツ。
余裕の笑みを浮かべた白魔がフェオドールの目の前に立った。
そしてグイと弟の胸倉を引き寄せると、白魔はなんの躊躇いもなくフェオドールの唇を奪ってみせた。
「っ…!?」
長男のまさかの行動に目を見開く周囲の面々。
固まるフェオドール。
しかもキスは長かった。



