「落ち着いて下さい、オーレリアンさん。白魔さんは何をしてたんですか?」
穏やかな小鳥の声を耳にして少し冷静さを取り戻したのか、オーレリアンは小さく息を吐いてから自分の見聞きした状況を語った。
「あいつ……兄様を邪魔するって張り切ってたから尾行してたんだけど…さっき屋台で怪しい薬を買ってたんだ」
「白魔が…怪しい薬?」
「うん。これを飲ませればフェオドールも敵じゃないねって言ってたから…」
それは確かに早く逃げた方が良いかもしれない。
小鳥とフェオドールがそう思った時、後方からねっとりとしたよく知っている声が聞こえた。
「小鳥、フェオドール」
悠然と呼び掛けたのは誰あろう、話題の人物白魔だ。
長男の声を騒がしい中にハッキリ聞き取ってしまった三人は冷や汗をかいてビシリと固まった。
「随分と早いお出ましだね。全く…ルカとカロンは何やってるのさ」



