EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【フェオドール編】


「賑やかですね」

「そうだな。この混み具合…創世祭ならでは、だ」

普段閑散としている広場もこの日だけは闇人達が大勢集まる。

繋いでいた手を小鳥の腰に回し、フェオドールはより密着した。

「はぐれないように…気をつけて」

「は、はいっ」

頬を赤らめた小鳥が緊張気味に頷いたその時。


「兄様!逃げて!」


前方から人を掻き分けてオーレリアンが走って来た。

「オーレリアンさん!もう来てたんですね」

「今はお前と悠長に会話してる暇ないからっ」

末っ子のきつい口調に戸惑う小鳥。

オーレリアンは小鳥から兄に視線を移した。

「兄様、白魔がヤバイ薬で兄様をどうにかしようとしてるんだ。見つかる前に早く逃げて!」

「薬…?説明が曖昧で…よくわからない」

「僕にもわからないよ!とにかく逃げて!」

焦っている様子のオーレリアン。

話ながらもキョロキョロと周りを確認している。