「これも白魔の指示なのか…?」
なんだかあの長男にしては幼稚な妨害作戦だ。
フェオドールが弟達に問い掛けると、ルカが金色のホイッスルをいじりながら答えた。
「とりあえず俺達は金魚のフンよろしくくっついてろって言われた」
「てことで、広場行くぞー。そこでボスと合流だから」
カロンの言うボスとは白魔のことだろう。
どうやら小鳥と二人きりのデートはできそうもないらしい。
フェオドールは悟った。
「広場には何かあるんですか?」
「屋台がいっぱい出てる。ステージもあってさ、色々イベントやってるから見に行くだけでも楽しいよ!」
ルカと話す小鳥を見て、フェオドールの胸がちょっぴりモヤモヤした。
隣にいる小鳥の手をキュッと握り、無言でスタスタ歩き出す。
「あっ、フェオさん?」
「……広場、行こう」
自分が連れて行ってあげればルカなんかに話を聞かなくて済む。
心でそう思った瞬間、フェオドールはハッと我に返り目を細めた。
(ああ……。気をつけないと)
徐々に見えてきた暖かいオレンジ色の光。
闇人でごった返しているあそこが街の広場だ。



