「……そういうことなら…俺も身に覚えが…」
「え?」
「子供の頃、クリスマスイヴにはサンタが来るからって、母様に言われて……昼になっても起きてた記憶がある」
「フェオさんでもそんな頃があったんですね」
クスッと笑えばフェオドールは照れながら立ち止まった。
「俺も…普通の子供と同じだった。何も変わらない」
自然な動作で小鳥の髪を撫でる。
二人が見つめ合った、その時――。
ピーッ!!
ピピーッ!!
どこからか聞こえてきたホイッスル。
場違いにも程があり、小鳥とフェオドールが目を丸くして音の方を向くと…。
「そこー。いちゃつかなーい」
メガホンを口に当てて喋るカロン。
その隣でピーピーとホイッスルを鳴らしているのはルカだ。
「ルカくん、カロンさん…!」
「……追いつかれたか」
わざわざ逃げてきたというのに、頭が痛い。
フェオドールが溜息をつく。
「ルカ、やめなさい。うるさいから…」
「それは吹いてる俺が一番よくわかってるっての」



