さて、翌日。
起きて早々白魔の命令で地味な妨害を仕掛けてきた弟達を追い払い、フェオドールは小鳥の手を取って家から出た。
「創世祭は闇人が地下に都市をつくった記念の日なんだ。だから年に一度、必ず盛大に祝われる」
だから、今日という日を楽しもう。
街中を歩きながらフェオドールが囁く。
「お祭りなだけあって、飾り付けも綺麗ですね」
「そうだな。普段、ライトアップなんてされないから…なんだか違う場所みたいだ」
一般の住宅や店にキラキラと輝く派手なイルミネーションが灯るのはこの日くらいだろう。
「クリスマスみたいです」
嬉しそうに輝きを見上げる小鳥をフェオドールは横目で見つめる。
「そうか……地上のクリスマスはこれと似ているのか」
「はい。夜にはツリーがライトアップされるんですよ」
「君の家も、飾り付けをした?」
「えっ、私の家は…そんな余裕は……あ、でも小さいクリスマスツリーをテーブルに飾ってライトアップしました!とっても綺麗で、夜中までずっと見てたから早く寝なさいってお母さんに怒られたりして…」



