「お前らデレデレしちゃってバッカじゃないの?」
オーレリアンが刺々しい声を出したせいだろうか。
小鳥の目が潤んだ。
「お兄ちゃん…おこっちゃやぁ…」
グスッと涙目でオーレリアンを見つめる小鳥。
この無自覚攻撃に末っ子はビシリと固まった。
「あれ?オーレリアン動かなくなっちゃったね?どうしたのさ」
小鳥を抱きかかえたまま白魔が近寄る。
するとオーレリアンは我に返って真っ赤になった。
「お、お兄ちゃんて呼ぶな!!恥ずかしい!」
末っ子だから「お兄ちゃん」と呼ばれることに慣れていないオーレリアンは小鳥から全力で距離を取った。
その間にフェオドールが白魔から小鳥を奪取する。
「……フェオにいだ。言ってごらん」
「フェオにい?」
「………可愛い」
「フェオ、嬉しそうなところ悪いけど、小鳥ちゃんの着替えをどうするのか聞いてもいいかな?」
静理に指摘され「あ…」と声を漏らす。
持ってきた服ではサイズが合わないと気づいた彼らは、この後、子供用の浴衣を旅館から借りることとなったのだった。



