何が安心なのだろうか。
いまいち彼の言葉の意味が理解できずに、小鳥が首を傾げると…。
「これを飲めば小鳥も一緒に男湯に入れるよ」
そう言った白魔がポケットから出したものは、以前に見たことがある小ビンだった。
「それ!もしかして!」
ルカが指を差して目を丸くする。
「子供にもどーる」と書かれたラベルが貼ってあるそれは創世祭の時にフェオドールが飲まされた怪しい薬だ。
「マドモアゼルを子供にするつもりか」
そんなことは許さない。
そう言いたげに白魔を睨むとフェオドールは腕の中の小鳥をギュッと抱きしめる。
「そっか。ガキなら男湯入っても文句言われねーかもな」
「カロン、納得するな」
そんな案は却下だ、と続けるフェオドール。
しかし白魔の囁きに心が揺れた。
「想像してごらん、フェオドール。小さくて愛くるしい小鳥が上目遣いで“お兄ちゃん”て呼んでくれるところをさ」
「っ…!?」
ちょっと考えてから、フェオドールは徐に真剣な表情を小鳥に向けた。
「………マドモアゼル、呼び方は“フェオにい”で頼む」
「ええっ!?フェオさん!?」



