「寝るにはまだ早いんじゃないかな」
静理に言われ柩から出る。
フェオドールは小鳥を抱え畳に座った。
「何の用だ…?」
胡坐をかいて寛ぐカロンや静理を煩わし気に見遣る。
するとルカが楽しそうな声を出した。
「温泉入ろうよ!温泉!」
「もう入るのか」
「温泉目当てで来たんだからね。当たり前さ」
笑みを浮かべて上機嫌な白魔がルカに賛同する。
いつでも面倒臭いの一言で団体行動から抜けるマイペースな長男がルカに意見を合わせるとは珍しい。
フェオドールが訝しんでいるとオーレリアンが隣に座り寄ってきた。
「兄様、行こうよ」
「……ああ、そうだな」
「メスブタ、お前は一人寂しく女湯に入りなよ。兄様は渡さないからな」
キッと睨んでくる末っ子に小鳥はなんて答えようか迷う。
(オーレリアンさん、そんなムキにならなくても…)
結局苦笑いを返していると、白魔が会話に入って来た。
「ああ、そのことなんだけどさ。良い考えがあるんだ。安心して、僕のプリマドンナ」
「え、白魔さん…?」



