「ここか…」
「あ、柩がありますね…!」
暖かいオレンジ色の照明の下、畳が敷かれた和室にはそれに似合う木の柩が二つ置かれていた。
「落ち着いた部屋だ…。たまには和室もいい」
「そうですね」
ついて来た仲居から荷物を受け取り二人きりになると、早速フェオドールは柩の蓋を開けて――ごろり。
「ん……寝心地は悪くない」
何よりもまず先に寝床の確認をする彼に苦笑する。
そんな小鳥を見上げ、柩に横たわったままフェオドールは手を差し出した。
「小鳥も…おいで」
「え…!」
一緒にごろごろしようと誘われる。
小鳥が恥じらい躊躇っていると、身体を起こしたフェオドールが手を掴んできた。
「大丈夫。この柩、意外と広いから」
「い、いえあのっ…そういうことじゃ――きゃ!?」
引っ張られ、ぽすんと彼の腕の中におさまってしまう。
こうなったらもう何を言っても無意味だ。
小鳥が頬を熱くさせて大人しく身を任せようとした丁度その時。
「あー…失礼すっけど良い感じ?」
カロンを先頭に兄弟達が部屋に入って来た。



