「ハァ……全く。最低な愚弟達だね。長男の僕を労るどころかこき使おうだなんてさ」
と愚痴を言いつつ白魔は静理に手を伸ばした。
「静理、キーちょうだい」
「はい」
静理が持っていた車のカギを笑顔で渡すと、白魔は面倒臭そうに前へと移動を開始。
小鳥を抱えたまま。
「やった!!サンキュー白魔!」
「さすが俺達の兄貴」
ルカとカロンが誉めそやす中、小鳥は首を傾げる。
「あ、あの…白魔さん。どうして私まで前に…?」
「運転してあげるからさ、僕のプリマドンナはここね」
ここと指定され白魔に座らされた場所は助手席。
小鳥の隣なんてズルイ!と文句を言い出した弟達を尻目に白魔はエンジンをかける。
運転なんて怠いし面倒、と思いつつも温泉に着くまでのドライブを小鳥の隣で楽しんだ長男だった。



