一方、出場者であるフェオドールはステージ上から小鳥の姿を探していた。
目だけをキョロキョロと動かして観衆を見回すも、なぜかどこにも見当たらない。
(小鳥さん、どこ…?)
ちょっと不安になっていると…。
『イケメン達にもやらせるよーん!セリフで決めろ!アピールタ~イム!』
『テーマは“好きな子からプレゼントをもらったらなんて答える?”です』
『小動物がプレゼントくれるらしいぞー。喜べ野郎ども』
カロンが言ったと同時にステージの端っこでコソコソしていた小鳥が前へやって来た。
「…小鳥さん!?」
「え、なんで小鳥が!?」
「僕のプリマドンナを使おうだなんてね。イイ度胸してるじゃないか」
驚くクラヴィエ兄弟達を余所にアピールタイムは始まる。
エントリーナンバー一番の黒髪眼鏡イケメンの前で、小鳥は小道具である小さなプレゼントの箱を差し出した。
「あの、これ。プレゼントです…!」
「あっ…ありがとう!君から貰えるなんて…嬉しいよ」
照れつつも素直に贈り物を受け取る彼。
(こ、この調子で…あと十一人も…!?)
ステージに立っていることだけでも恥ずかしいのに、十二人のイケメンを目の前にしなければならないなんて。
ドキドキは酷くなる一方だ。



