呼ばれて静かにステージへ上がってきたのは静理だった。
「わあ…!」
小鳥は思わず声を上げて見惚れてしまった。
赤と黒が美しく調和した艶やかな色彩の着物を身にまとい、手にはキセル、髪飾りに深紅の椿。
「衣装のイメージは花魁らしいんだけど…どうなのかな」
困ったように苦笑する静理を見てルカがポツリと感想を漏らす。
「花魁というか…極道の妻?いつもみたくムチ持ったら完璧じゃね?」
「化けたね、静理。全く…怖い弟だよ」
「………美人」
それぞれが様々なことを呟いているが、静理が一番気になったのはこの声だった。
「あれ、静理先生じゃない?」
「マジか!うわスッゲー綺麗じゃん」
「えっ、詐欺じゃね!?惚れるわ!」
学校の生徒達に見られた。
バッチリと。



