「これは〇だ。移動するぞ」

先程と同じく小鳥の手を引っ張り、〇の方へ。

すると、移動した先に見知った顔を発見した。

「あ、小鳥ちゃん!」

手を振ってくる黒髪の少女。

「え?月那、ちゃん?それに氷河さんも…!」

「ん?ほう、櫻井小鳥。お前も参加していたのか」

「それはこっちのセリフだよ、魔冬氷河」

小鳥に一歩近づいてきた氷河の前にオーレリアンが立ちはだかる。

「お前は……クラヴィエの末っ子か?やけにデカイな」

「うるさい。好きでこうなったんじゃないし」

「成長しても生意気なところはそのままか」

「はあ?お前、僕に喧嘩売ってるの?」

「そんなつもりはなかったが、ここでお前を叩きのめしてみるのも一興だな」

両者の間にバチバチと火花が飛び散る。


「いいよ。泣かしてやる」

「ふっ、負けた後で吠え面をかくのは貴様だ」


これを見ていた月那と小鳥は互いのパートナーから避難して寄り添いあった。

「どうしよう小鳥ちゃん!氷河さまが犯罪臭プンプンする極悪なお顔で笑ってるよ!」

「仲良く…仲良くできないのかな…?」