一瞬、辺りが静まり返った。


『正解は、×です』


途端、周りからこぼれる嬉しそうな声。

「うっしゃ!正解!」

ルカがガッツポーズをする横でカロンも頷く。

「ま、これは常識問題だろ」

全員正解だったが一応、静理はにこやかに解説を始めた。

『創世祭は地下都市の誕生と共に闇人の平安を祝う日でもあります。さすがに皆様正解ですね。では次の問題です』

静理はそのまま続けて問題を読み上げた。


『第二問、日本の地下都市で行われる創世祭は今年で二百回目である。〇か×か』


「また創世祭関連の問題か…」

オーレリアンが顎に手をやり考える。

「これわかんねー。今年で二百回だっけ?」

カロンに尋ねられてルカは首を捻った。

「うーん…そんなになるかな?ゴメン、俺もよく覚えてない」

「私はサッパリです…」

「小鳥はね、しょうがないよ」

ルカが苦笑していると、オーレリアンが動いた。