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『これより創世祭クイズ大会を始めます。まずは〇×クイズです。今から私が読み上げる問題を聞いて、正しいと思ったら〇の方へ、間違っていると思ったら×へと移動して下さい』

マイクを片手に司会を務める静理。

ステージには男女合わせて二十二人の参加者が集まった。

「なんで静理が司会なんだろう?」

「昨日、創世祭実行委員から仕事押し付けられたとか愚痴ってたぜ」

ルカとカロンがそんな会話をしていると一問目が読み上げられた。


『第一問、創世祭は地下に闇人だけの都市ができたことを祝う日であって、とこしえの平安を祝う日ではない。〇か×か』


「これは楽勝だな」

オーレリアンがフッと笑う。

「え…どっちですか…?〇、かな…?」

「馬鹿。×に決まってるだろ。これ間違えたら闇人じゃないぞ」

「私…人間なんですが…」

小鳥の手を引いて×の方へズイズイ進むオーレリアン。

周りを見ればカロンやルカ、その他の参加者も×へ移動し始めていた。

なんと全員が×側へ。

司会の静理がニヤリと笑う。

『よろしいですか?では正解を発表します』