オーレリアンに肩を掴まれ抱き寄せられる。

小鳥の頭が彼の胸にトンと当たった。

普段だと大して目線が変わらないので、この感覚は新鮮だ。

「小動物は家族だからな。兄妹として遊びに行く。文句は言わせねぇ」

「……横暴な奴。もういい。好きにすれば」

半ば投げやりに言ってからオーレリアンは挑発的に笑った。

「けど、僕も参加するから。自分が優勝できるなんて思うなよ」

この発言にカロンとルカはもちろん、小鳥も目を丸くする。

「参加するんですか…!?」

「何?なんかマズイわけ?もしかして、お前はあいつらとデートしたいのか?」

「いえ、そんな…!」

遊園地デートするならオーレリアンとがいい。

真っ赤になりながら心の中でそう思っていると、急に手を引っ張られた。

引っ張ってきたのはオーレリアンだ。

「ほら、参加者はステージに上がるんだ。行くよ」

「え?私もですか!?」

「当たり前だろ。傍にいろ」

どうやらこのまま強引に参加させられるらしい。

あまり目立ちたくない小鳥だったが、隣にはオーレリアンがいる。

大丈夫だと言い聞かせ、素直にクイズ大会を楽しもうと決めた。