廊下に出て居間の扉を乱暴に閉めるとすぐ、オーレリアンは小鳥に抱き着いた。
「ハァ…気が気じゃない」
「オーレリアンさん…?」
「お前のこと、あいつら全員狙ってる…。お前は僕を選んだのに。諦め悪くて嫌になるよ」
愚痴をこぼしてから小鳥の顔を覗き込む。
そして、ちょっと照れつつオーレリアンはハッキリ約束してくれた。
「明日は僕がエスコートしてやる。その……フィ、フィアンセとして」
初めて自分から「小鳥のフィアンセだ」と主張したオーレリアン。
聞いた瞬間、小鳥も照れながら嬉しそうに破顔した。
「よろしくお願いしますっ」
「うん…頑張る」
やや緊張気味で頷く彼を可愛く思い、小鳥がクスリと笑う。
「そんなに緊張しなくても」
「…するだろ。気を抜いたらお前が奪われそうで怖い」
白魔に強気なことを言っていた彼だが、本音はこちらのようだ。
「大丈夫ですよ。私はオーレリアンさんと一緒にいたいから、離れたりしません」
「そ…そっか」
小鳥の気持ちを耳にして、やっとオーレリアンも微笑んだ。



