誘いの返事とは何だろうか。
彼から何か誘われた記憶などないため首を傾げていると、ルカが呆れ返った表情で白魔を見た。
「おい白魔、ドイツ語で小鳥に伝わると思うなよ。わかるわけねーだろ。俺だって意味わかんない」
するとノートパソコンを閉じながらオーレリアンが親切に教えてくれた。
「さっきの歌をざっくり日本語に訳すと“可愛い子、僕と一緒に行こう!君と楽しい遊びをしてあげる”になる。気をつけろよメスブタ」
「え!?さっきの歌がですか!?」
ニコニコ笑う白魔を見つめながら歌詞の内容に驚く小鳥。
「ふふ、明日のステージで僕が弾き語りする曲だよ。シューベルトの《魔王》」
「よりによって魔王みたいなあんたがそれ歌うのかよ」
「いつもながら失礼な奴だねカロン」
弟を横目で睨みつつ、白魔はソファーに座る小鳥の背後から囁いた。
「で、どうなのかな?明日は僕と一緒に遊んでくれる?」



