そんなこんなで生理用品売り場へ。


「ふーん。色々あるんだ。で、どれ?」

恥ずかしげもなく堂々と商品の棚を眺めるオーレリアンだが、ほんのり耳が赤い。

わざわざついて来てくれた彼のためにも、さっさと買ってしまおうと焦る小鳥。

「これと…これです」

「二つも買うの?どんだけ大量に血を垂れ流す気だよ」

「これは寝る用、こっちは起きてる時に使うんです」

「ああ…サイズ違うのか」

納得したと同時に一つ、疑問がわいた。

「これ買うってことはさ。お前、生理近いの?」

「うっ…はい。もうすぐ…です」

「ふーん。ま、どうでもいいけど。忠告くらいはしといてやる。気をつけな」

「え…?気をつける?」

何に気をつけろというのか。

意味がわからず首を傾げると、オーレリアンはニヒルな笑いを浮かべた。

「その期間、お前の下半身から血が垂れ流し状態になるってことは、血の香りをいつも以上に振り撒くってことだ。それが僕達にどんな影響を与えるか、ちょっと考えればわかるだろ?」

「……ま、さか…」

血は彼ら闇人にとってご馳走だ。

「血を吸いたくなる…とか…?」