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 それから数日が過ぎ、小鳥の生理が終わった。

また自分の部屋で寝るようになってちょっぴり寂しさを覚えた小鳥だったが、その分を補うようにオーレリアンからのスキンシップが激しくなったので困りものだ。

「あの…オーレリアンさん…」

「何?」

「もうちょっと離れ…」

「ヤダ」

眼鏡をクイと押し上げながら彼は譲らない。

隣同士、肩と肩をピッタリくっつけて居間のソファーに座る二人。

オーレリアンはノートパソコンを膝に置き、研究レポートを作成中だ。

小鳥はというと、食器洗いを終えて一息ついたところだった。

「ソファーは広いんですから、こんな詰め詰めで座らなくても…」

「うるさいな」

キーボードを叩きながらオーレリアンは小鳥の肩にコテンと頭を乗せた。

「暇してるんだろ?なら僕の頭置きにでもなってろ」

「そ、そんな姿勢でパソコンできるんですか!?」

「無理かも。だからちょっと休憩」

小鳥の首筋に顔を寄せるオーレリアン。

彼の吐息を肌に感じた瞬間――。