懇願めいた響きを耳にして、小鳥は今度こそ答えを考えた。

色々な場面のオーレリアンのことを思い出しながら。

「オーレリアンさんは…いつも堂々としていて、頼りになって…」

「お世辞はいい。口が悪い生意気なガキだって言ってくれて構わないから」

「そんなこと…!確かにもうちょっと柔らかい言葉遣いならいいなって思う時もありますけど、最近だいぶ慣れましたし…。それよりも、時々…」

「時々…?」

優しく促され、小鳥はそっと答えた。


「儚く、見えるんです…」


思い出すのは、写真に微笑んでいた彼。

「寂しそうで…なんだか今にも、消えてしまいそうで……」



――ギュッて、抱きしめたくなります



何だか照れ臭くて、出かかった言葉を飲み込む。

と、その時。

唐突にオーレリアンがソファーから立ち上がった。