「私の…本心…?」

「は…ハッキリ言ってくれて、構わないから!覚悟は…できてる」

気丈に振る舞おうとするも、内心を隠せず彼の声が沈む。

自身の本心を問われた小鳥だが、それには答えずオーレリアンの「覚悟」に反応した。

「……なんの覚悟、ですか」

「は…?」

俯いて憂鬱げな表情をしていた彼が驚き顔で小鳥を見る。

「覚悟はできてるって…拒絶される覚悟、ですか…?オーレリアンさんはそうやって、自分から遠くに行っちゃうんですか…?」

「遠くに行くつもりなんてないけど…他人に自分から近寄りたいとも思わない。ただ…」

オーレリアンは切なげに瞳を揺らした。


「……お前は別」


自分から近寄りたいと思うから、本心を知りたいと望む。

「教えてよ…。お願い…だから…」