「トイレ?腹でも痛いの?」

「一応…生理なので…」

聞いた瞬間、オーレリアンはピタリと足を止めた。

「……そうか。生理って体調悪くなるんだっけ?めんどくさ」


(ううっ…めんどくさいって言われた…)


面倒発言にグサリときて軽くへこんでいると、オーレリアンがクルリと進路を変えた。

廊下の奥へズンズン歩く彼について行くと、見えてきたのは教員室。

そして、その隣にある女子トイレ。

「あ…!」

パッと顔を明るくした小鳥を見てオーレリアンはちょっと照れた。

「行って来いよ。五分だけなら待ってやる」

「はい…!」

近くの壁に寄り掛かるオーレリアンに笑顔を送り、小鳥は女子トイレに駆け込んだ。