「え…?」
それはどういう意味なのか。
尋ねようとしたら白魔の口から愚痴のような発言が飛び出した。
「ハァ…わざわざ担当教師に交替してもらうようお願いしてフォローしに来たのに。ルカとカロンは馬鹿だしオーレリアンは生意気だし…。兄として恥ずかしいよ」
「わざわざ…来て下さったんですか…?」
「そうだよ。僕のプリマドンナのためだからね。学校行くって聞いて内心慌てたよ。“狩り”は結構過激な内容の時もあるからさ」
人間を食い散らかす授業ではないとオーレリアンは言っていたが、小鳥にとってはアウトな授業内容もざらにあるらしい。
否、その方が圧倒的に多いだろう。
(白魔さん、私に気をつかってくれたんだ…)
単なる気まぐれか暇つぶしかもしれないが、その気遣いは嬉しい。
「ありがとうございます」
「ふふ、君にお礼を言われるのは心地好いね」
ふと、小鳥の視界にオーレリアンが映った。
彼は一匹のコウモリを手に乗せている。
もうすぐグルーミングを始めそうだ。
ルカはまだ相性のいい子が見つからないらしく困ったようにキョロキョロしている。
その横ではカロンが愛情持ってグルーミングに励んでいるため、多くのコウモリ達に「僕も私も!やってやって!」状態で囲まれていた。
「性格でるよね。面白い」
笑う白魔に、頷く小鳥。
「さて…そろそろ出来の悪いルカにアドバイスしに行こうか」
そう言って歩き出した白魔は当然のように小鳥の肩を抱いていた。



