ということで、レッツトライ。
生徒達はクシを片手に、飛び回るコウモリ達を見上げた。
小鳥も一本クシを持ってみたものの、オーレリアンの隣で何もできずにオドオド。
そんな小鳥を遠目から見ていた白魔は、口角を上げて彼女に近寄った。
「ねえ、君はこっちへおいで」
後ろからグイと肩を引き寄せる。
「あ、白魔さん…!?」
不意打ちに目を丸くする小鳥。
「フフッ、僕と一緒にいようよ」
そのまま彼女を引っ張って行こうとしたが、すかさず末っ子の邪魔が入った。
「おい、メスブタに触るなよ」
ギリッと腕を捕まれ睨まれる。
「何?慌ててる?別に血を吸おうなんてこれっぽっちも思ってないよ。彼女の安全のため。それと、君がより授業に集中できるようにするため。わかる?」
「っ…!」
確かに小鳥が近くにいては気になって課題どころではない。
小鳥の安全、自分の立場、白魔の信頼性などを瞬時に考えてオーレリアンは結論を出した。
「……今だけ、だからな。お前にメスブタを任せてやる」
「さすがオーレリアン。賢明な判断だね」
ニッコリ笑う白魔。
そんな兄を横目に見遣り、末っ子は小鳥に話し掛ける。
「そういうことだから、お前はしばらく白魔に護ってもらえ。さっさと課題クリアして迎えに行くから、それまで大人しく待ってろ。いいな」
「はい…!頑張って下さい!」



