「てことで、学校行くから支度しろ」

いきなりオーレリアンにそう命令された小鳥は、当然慌てた。

「服とか何でもいいから。早くしろよ。時間ない」

「ま、待って下さい!」

学校と聞いて小鳥は急いで自室に戻り、制服に着替えた。

何でもいいと言われても、学校と聞くと制服を着なきゃと思ってしまうから不思議だ。

バッグも通っていた学校のものを引っ張り出す。

「あっ!いけない」

忘れずに生理用品を詰め込みながら小鳥は体調に不安を覚えた。


(お腹、あんまり痛くならなければいいな…)


腹痛よりも眠気が酷くなりやすいタイプの小鳥だが、できることなら家で安静にしていたかった。


(うう……)


色々と滅入りつつ、支度を終えたのでバッグを持って部屋を出る。

すると部屋の前でオーレリアンが待っていた。