小鳥の襟元を乱して鎖骨を露わにさせる。

オーレリアンは艶っぽい眼差しで白い肌を見つめ、そこにキスを落とした。

「いくよ」

「だ、ダメ…あっ!」

否定は無視され、彼の牙が優しく肌に食い込む。

「ダメ、だよ…。あの子達が、来ちゃう」

「ハァ…ん?そういえばあいつら、どこ?」

赤い玉となり溢れてきた血を舐め取りながらオーレリアンが尋ねた時だった。

バタバタと廊下で足音がしたかと思うと、居間の扉がバンッと開け放たれ、オーレリアンによく似た顔立ちの茶髪少年が駆け込んできた。

「父様!!また母様のこと吸ってるの!?ズルイよ!!」

「チッ…来たか、セレスタン」

最大のライバル、十五歳の息子セレスタンを睨みつけるオーレリアン。