「殺人鬼って、どういうことだよ」
「そのままの意味だよ。ほら、俺って拷問が趣味な奴だからさ~。軍学校もそれで退学になったわけだし」
「闇人なら血に魅入られる奴は結構いる。別に卑下することでもないだろ」
「んー…そういうことじゃなくて…」
言いづらそうに言葉を切ってから、アルトは再び口を開く。
「俺ね、ルウトの彼女を死に追いやっちゃったみたいなんだよ」
聞いた瞬間、小鳥は目を丸くし、オーレリアンは眉根を寄せた。
「なんだそれ。曖昧な言い方だな」
「うん…。直接俺が殺したわけじゃないんだ。でも原因は俺にあるから…」
酷く悲しげな表情をしてしょんぼりと俯くアルト。
「何が…あったんですか…?」
オーレリアンに過去を聞いた時と同様に、小鳥は優しく尋ねた。
すると――。
「言っちゃっていい?聞いてくれる?俺さ、ルウトの彼女の前で闇人にナイフ刺しまくっちゃったんだよね。彼女は人間だったから、ショッキングな流血シーンに慣れてなくて発狂しちゃったんだ。それで精神が狂ったまま死んじゃった」
「発狂死ってやつか」
「みたい」



