カロンは雑誌を持ったままの小鳥を見つめて、ニヤリ。
「なーに?小動物も興味あるの?なんなら一緒に見るか?」
「見ません!」
真っ赤になって叫んだら、隣でオーレリアンが低い声を出した。
「カロン、この猥褻物をさっさと処分しろ。もしくは自室に持って帰れ。公共の場に置いておくな。目が腐る」
「へいへい。小動物、それこっちにちょーだい」
「は、はい…!」
相変わらずプルプルしながら手渡す。
そんな小鳥を見てカロンは苦笑した。
「これくらいで震えるなよ。ま、見てて面白いけど」
小鳥の頭に手を伸ばし、ペットを可愛がるように撫でる。
(あ…カロンさんの手、大きい…)
優しく撫でられて気を緩ませていると、横から刺々しい言葉が飛んできた。
「そいつに触るな。早く消えろ」
オーレリアンがカロンを睨む。
するとカロンは軽く目を見張ってから意地悪げに口角を上げた。
小鳥から手を離し、エロ本をオーレリアンに差し出す。
「んな怒るなよ。ほら、これ貸してやるから」
「いるか!目が腐るって言っただろ!」
「そうか?あんたもたまにはワイセツブツでも見ないと溜まる一方じゃね?」
「黙れ変態!」



