「私も小さい頃、お母さんと一緒に入ったことあります。おもちゃはアヒルさんじゃなくてラッコさんでした」
尻尾がパタパタ動くラッコのおもちゃを浮かべて遊んだのを思い出す。
「ふーん。アヒル以外にもあるのか」
「可愛いですよラッコさん!」
「マイナーだな。やっぱり定番はアヒルだろ」
「定番、ですか…。私、アヒルさん風呂には入ったことないなぁ…」
小鳥のぼやきを聞いて、オーレリアンの頭がピピッと働いた。
直ぐさまこんな考えが浮かんでしまうあたり、カロンや白魔との血の繋がりを感じて嫌になるが、それでも言わずにはいられない。
「……なら、入ってみるか?アヒル風呂」
「貸してくれるんですか?」
「貸すわけないだろ。僕と一緒に入るんだよ。お前が」
「え」
「いいか、今日一緒に風呂入るぞ。アヒル用意して待ってるから逃げるなよ」
アヒルを餌にとんでもない命令をされてしまった小鳥。
真っ赤になって絶叫したのは言うまでもない。



