二人から睨まれてしまったが、静理は綺麗な笑顔を返して乗り切った。
『さて、どうしようか。今ので二人同時に三問正解となってしまったね。優勝は二人、になるのかな?』
困った表情の兄にオーレリアンが首を傾げる。
「ありなのか?賞品は一つしかないんだろ?」
『確かに一つだけど……ペアチケットだからね。優勝した君達二人で遊園地デートっていうのはどうかな?』
「ふざけるなよ。死んでもヤダ」
「太陽を浴びせられたって行かないぞ俺は」
二人から却下され、考え込む静理。
すると氷河がフッと穏やかに笑った。
「勝ちを譲る気はないが……クラヴィエの末っ子、遊園地のペアチケットならお前にくれてやろう」
「えっ、いいのか?」
「ああ。俺が持っていても腐るだけだろうからな。軍学校に通っていると遊びに行く暇がなかなか取れない。使えずに終わる可能性が高過ぎる」
「なら遠慮なく貰うけど。後でやっぱり返せとか言うなよ」
「男に二言はない」
カッコつけてから氷河は最愛の月那に向き直った。
「月那、すまない。そういうことでいいか?」
氷河と遊園地に行きたかった月那はしょんぼりと俯く。
「はい…。確かに……遊びになんて、なかなか行けないですもんね…」
「そんな顔をするな。遊びに行きたいなら時間がある時に俺が連れて行ってやる。どこへでも」



