EGOISTIC狂愛デジャ・ビュ【オーレリアン編】


むむむと睨み合う男二人を無視して、ちゃっちゃと静理が解説を始める。

『女あさりをしようと日本にやって来たどうしようもない男ジェラルド・クラヴィエが日本に闇人の地下都市がないことを知り、日本闇人のトップだった魔冬雪風と共に計画したのが地下都市建設です』

素敵な笑顔で言い切った静理を見つめて小鳥は苦笑い。

「…なんだか、ジェラルドさんがかなり貶されてるような…」

「おい、そこの歴史教師。歴史に私怨をねじこむな。父様は旅の途中に日本に来たんだぞ」

オーレリアンが父親を弁護するも無駄だった。

静理は真っ黒い笑みを浮かべる。


『本当にいい迷惑だよね。ジェラルドが地下都市をつくらなければ俺だって生まれずに済んだかもしれなかったのに。有難迷惑もここまで来ると殺意が芽生えてしまうよ』


ニッコリ。


(ううっ、微笑みがナイフみたいです…!静理さん怖いっ)


豹変した静理に小鳥がビクビクしていると、氷河が発言するべくボタンを押した。

ピンポーンと間の抜けた機械音が鳴る。

「短気な男だな、クラヴィエの次男。お前の私情はどうでもいいから、さっさと次の問いを出せ」