「知るか!」
思わず叫んでしまった氷河。
しかし、白魔の兄弟であるルカ達すら同じことを叫びそうになったので、それは致し方ないことなのだろう。
「白魔さんて右利きじゃないんですか?」
以前、白魔が右手で扉を開けていたのを思い出した小鳥。
しかしカロン情報は違った。
「ナイフ投げるのは左だぜ」
「ペンは右手で持ってた」
ルカの証言も加わり、更にわからなくなる。
「つまり、奴は両利きか」
氷河が結論を出したが、ルカは納得いかない様子で眉根を寄せた。
「でも…言われてみれば左かも。白魔って結構、左手使うし」
「だよな。左利きじゃね?」
カロンもルカに賛成らしい。
ならそうなのかなと小鳥が思った時、オーレリアンに手を引っ張られた。
「僕は×に行く。お前も来い」
「え?×なんですか?」
「月那、俺達も×に移動するぞ」
「氷河さま?」
こうして四人だけ×の方へと移動した。
「オーレリアンさん、どうして×に?」
「白魔はピアニストだ。氷河が言ったように両利きの可能性がある」
「クラヴィエ兄弟の目撃情報がバラバラなのも、両利きであるがゆえなら納得がいくからな」
「成る程です、氷河さま」



