†††




「私は……オーレリアンさんがいいです」

怒鳴られることを覚悟して恐る恐る言う。

するとやはり予想通りの怒りが飛んできた。

「はあ!?ふざけるなよメスブタ!!」

ダンッとオーレリアンがソファーから立ち上がる。

「よりによって、なんで僕!?十字以内で簡潔に理由を言えよ」

「ぎゃんぎゃん喚くなって。嬉しいくせに」

心の中を見透かしたようなカロンの発言。

オーレリアンは顔を真っ赤にさせて唇を噛んだ。

「っ…!嬉しくない!」

そう吐き捨てて歩き出す。

オーレリアンはそのまま逃げるように部屋から出て行ってしまった。

「小鳥、本当にオーレリアンがいいの?」

末っ子のどこがいいんだか全くわからないといった表情でルカが小鳥を見つめる。

「はい…オーレリアンさんは真面目ですし…頼りになるかな…と」

「まあ…口は少ーし悪いけれど、真面目で頼りになるのは当たっているかな」

ジェラルドがニコリと笑む。

「じゃあ、オーレリアンで決まりってこと?父上」

白魔の質問に一家の主は笑みを深めて大きく頷いたのだった。