いじめ-Last Make-

「琉衣は―…涙を流さないの?」

「は?」

「私、琉衣の涙見た事ないんだ。」

「俺は泣かないんじゃなくて泣けない。
人の為に泣いて、その涙が無駄になるのが怖くてさ」


いつもの強い琉衣が、
初めて自分の弱さを言った。


琉衣の過去も

私の過去も

どれだけ辛いかなんて分からない。

自分の過去は自分で背負って生きていかなきゃならないから。


「私はね、泣かないんだ。そう決めてるのに、泣いちゃうの。
弱い自分が大嫌いで、
メイクしてるのも、
昔の私を見たくなくて強がって強がって、



ボロボロになっていくの」





〝未来〟
なんて名前が合わない。

未来に恐れて、

目を閉じるのも開けるのも怖くて

過去を引きずっていた。