ニセモノ彼女


「凛花、話し 聞いてー‼︎」

教室についてすぐ、私は 幼馴染み⁇の凛花の元に駆け寄った。

因みに 凛花も絶賛恋愛中。

「何なに⁇
朝から、五月蝿いよ⁇」

そういうエッジの効いた言葉は 胸に刺さるから、やめて欲しいよ⁇

「他の人には、言わないで欲しいんだけどね……今、私 翔太君と付き合っているの。」

「……え"ぇーーー‼︎」

声が大きいよ、驚きすぎだよ。

「って、藤 翔太君なの⁇
最近 好きな人居るらしい……みたいな噂はあったけど、ガチだったとは……。」

「ううん、違うの。
私は ニセモノ彼女なの。」

誰かにこのことを話すのは、初めて。