ニセモノ彼女


「ううん、何でもない。
急にこんな事してごめんね。

じゃあ、また 月曜日。」

私は、翔太君から離れて 手を振った。

「おう。」

翔太君も手を振って、そのまま 出て行った。

どんどんと離れていく距離が 切なかった。

でも、腕に残った 翔太君の背中の感触と温かさは 嬉しかった。