ニセモノ彼女


「花音。」

翔太君は私の方を向いた。

「今まで……ニセモノ彼女なんて言って、ごめん。

俺はずっと 花音のことが好きだ。

もう1回……俺と付き合ってください‼︎」

翔太君は頭を下げた。

でも……。
私は仁君の方を見た。

だって、私と仁君はまだ別れていない。